最近耳にすることが増えてきたヘッドレスコマースについて、あなたのサイトにもたらす7つのメリットをご紹介します。
従来のネットショッピングではPCからサイトの公式ホームページを通して買い物をするのが主流でしたが、昨今は買い物体験をより自在にコントロールすることが求められてきています。スマホやスマートウォッチ、SiriやAlexaなどのAIアシスタント、ゲーム機などといったさまざまなIoTデバイスを通して顧客は買い物をします。
Eコマースの流行と顧客のニーズを意識したサイトは、その分他のECサイトと差を付けることができます。日々増え続ける新しいIoTのEコマースチャネルをヘッドレスコマースで柔軟に管理しましょう。
そもそもヘッドレスコマースとは?
ヘッドレスコマースとは、Eコマースのソリューションのひとつで、フロントエンド(買い手との接点)と、バックエンド(在庫管理や支払い、配送のシステムなど)を切り離すことを意味します。売り手はAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)を通して、どのヘッドにも柔軟につながることができるデータベースとしてバックエンドを使うことができます。
フロントとバックが別れていることで、バックエンドへの影響を心配することなくフロントエンドでの柔軟な顧客対応が可能になります。
ヘッドレスコマースのもたらす7つのメリット
フロントとバックエンドが一体型のEコマースでは、ウェブサイトにあるオンラインショップといったように、バックエンドがひとつのチャネルのみにつながっていました。ヘッドレスコマースはその名の通り、基盤構築の変更をすることなくいくつもある「ヘッド」間をより自在に行き来することができます。
ヘッドレスコマースでは、フロントエンドの変更がサイトのインフラ構築に影響を与えることがありません。よって買い手はより素早く市場の流行に応えることが可能になり、日々増え続ける新たな買い物方法である「ヘッド」の追加も自在になります。
またAPIの操作は比較的簡単に習得できるため、たとえプログラミングのスキルがなかったとしてもサイトのインフラ構築変更が気軽にできるようになります。
従来のEコマースは、フロントエンドがコーディングとインフラによってしっかり結びついていました。そのためサイトの変更にはコードの変更、つまりバックエンドでの変更が不可欠でした。
その点ヘッドレスコマースではバックエンドと切り離されているため、例えばある特定のヘッドにおける変更や追加などがより自由になります。
従来のEコマースはひとつのプログラミング言語のみに制限されていましたが、ヘッドレスコマースではデベロッパーは好きな言語を自由に選択することができます。
取り扱う商品数やECサイトの規模にもよりますが、ヘッドレスコマースは従来の型と比べて、フロントエンドの様式に柔軟に対応できるためコストパフォーマンスも高くなります。例えばセール中などに稼働と売り上げが上がり、セール後に元の状態に戻っても支払いと配送のシステムはそれに対応することができます。
ヘッドレスコマースは売り手により自由な管理ツールを与えます。それぞれの売り先に適応したツールを必要に応じて変更することがより簡単にでき、新しいテクノロジーが開発されてバージョンを更新する際などにも、基盤のインフラ構築を作り直すことなくヘッドで変更を行うことができます。
ヘッドレスコマースはあなたのショップのインフラをどのウェブサイトにもつなげることができます。例えそのサイトにeコマースのオプションがなかったとしても同様です。特定のヘッドを使うことで売り手は既存のサイトにつながり、基盤のインフラ構造を変更することなく支払い機能を作ることができます。
フロントエンドとバックエンドが切り離されているヘッドレスコマースは業務をより素早く、スムーズにします。
ヘッドレスコマースが向いているのは?
ヘッドレスコマースに必要なAPIの取得が難しすぎる場合や、現状のベーシックなEコマースのソリューションに満足しているという売り手はヘッドレスコマースに切り替える必要がないかもしれません。
しかし、上記に挙げたヘッドレスコマースの柔軟性にメリットを感じたり、この先のEコマースの流行に遅れたくないと感じた場合、あなたのECサイトをヘッドレスに切り替えるタイミングは今なのではないでしょうか。