分かりやすくなった！楽天市場SKUプロジェクトのメリット

By Satou Yoko, 2024年6月07日

楽天市場の商品管理が、SKUプロジェクトによってアイテム単位からSKU単位に変更されました。サイズや色ごとに価格を設定できるようになって、Amazon並みに分かりやすくなった！という声も。

今回は、変更に際して今すぐできる対応策についてご紹介します。もし前回までのブログを読んでいなければ、まずはこちらをご確認ください。

従来の楽天市場

楽天市場では従来、商品の登録は「アイテム単位」で行われていました。しかし、この方法では同じ商品であっても、異なるサイズやカラーバリエーションに対する適切な価格設定が難しく、異なる価格帯の商品をまとめることができませんでした。

例えば、価格が一つしか設定できないため、特定の色やサイズの在庫が余っていて価格を下げて販売促進を図りたくても、設定できませんでした。

また、同じ商品であっても、容量の違いや細かな仕様の違いによって価格が異なる場合、それを一つの買い物かごにまとめることができませんでした。

例えば、ビールの商品で「12本入り」と「24本入り」があり、それぞれ価格が違う場合、これらを同じ買い物かごに入れることができませんでした。この仕様では、「SKUごとに最適な価格設定ができない」という制約がありました。

この制約により、同じ商品でも異なるバリエーション（例: サイズや色）ごとに別々の商品として登録せざるを得ず、結果的に商品数が増えすぎてしまったり、特定のカラーやサイズが残ってしまう事態が頻繁に発生したりして、販売者にとっても問題でした。

ユーザーにとっても、似たような商品が検索結果に多く表示され、目的の商品を見つけにくいという不便さがありました。

変更によって変わること

商品登録・管理の仕組みが「SKU単位」に変更されます。「SKU」とは、サイズやカラバリなど、アイテムの下にある小さなまとまりのことを指します。

「SKU単位」での商品管理では、サイズ/カラバリや入数別に価格設定したり、特定の商品を少し安く設定したりするなど、SKU単位で柔軟な設定が可能です。

これにより、今まで「ポロシャツ」としてしか販売できなかった商品が、「青のポロシャツ」「赤のポロシャツ」など、細かく管理できるようになります。これにより、販売戦略や顧客ニーズにより適した方法で商品を管理・販売することができ、柔軟性が向上します。

さらなるメリット

SKU化が実現されると、例えば、ビールの12本入りと24本入りなど、これまで「別々のカートボタンに分けるしかできなかった商品」が、同じカートボタンで販売可能になります。

ユーザーにとっては、選びやすくてシンプルな買い物体験が実現され、「Amazonのような使いやすさ」となるでしょう。これまでの楽天市場に対する評判を覆す一歩となります。

選びやすくて買いやすい環境を提供することで、楽天市場はAmazonに肩を並べることを目指しています。送料無料ラインの統一化など、この方向性が表れています。

まとめ

楽天SKUプロジェクトについて、概要とメリットを詳しく解説しました。

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