楽天市場では商品が表示されるランキングについてのアルゴリズムは明かされていません。しかし、リスティングの最適化を行うことで、検索時のヒット率を高めることは可能になります。
高クオリティなタイトルや商品詳細を用意するのはもちろんのこと、検索結果の上位に商品を表示させるには楽天市場の仕組みを理解する必要があります。
楽天市場ではアルゴリズムそのものは明かされていないものの、何が影響しているかは公開されています。以下にその代表的なものを挙げていきます。
値段と送料
楽天市場のアルゴリズムは送料を含めた値段を元に、商品のランキングを決めます。そのため送料を無料にすることは商品のランキングを上げることに繋がります。可能であれば送料は無料にした方が良いでしょう。
カテゴリ分け
以前の記事で触れたように、商品詳細は欠かせません。それぞれの商品に正しい詳細を加えるため、関連カテゴリの選択を忘れずに行いましょう。商品がカテゴリに属した時点でのみ、商品詳細を加えることができるようになります。
正しいカテゴリ分けが必要なのには他にも理由があります。例えば、商品が間違ったカテゴリに入れられていると、絞り込み検索で表示されなくなってしまうなどといったケースがあります。
商品タイトル
これも以前の記事で紹介した通り、買い手に商品をクリックしてもらうために欠かせません。しかし楽天市場のアルゴリズムは、買い手が何を探しているかよりも、タイトルの正確性や関連性の高さを重視する傾向にあります。
そのため、商品タイトルは字数制限の許す限りできるだけ多くの関連情報を入れることが重要になります。Eコマースの最新の調査でも、タイトル内のキーワードの多さはパフォーマンスの向上に繋がることが分かっています。
またECモールにおける出品で英語のタイトルをつけたい場合、NIBやOEMなどといった略語に気をつけましょう。以前は頻繁に使用されていた略語ですが、近年では検索に使われなくなってきたことが同様の調査で分かっています。
どのキーワードを使うべきかは商品によって異なりますが、基本となるのはブランド名や商品タイプ、サイズや素材などの商品の特徴です。略語や絵文字、特殊文字などは字数制限を無駄にするだけで特に効果はないので避けましょう。
商品説明
タイトルをクリックした後の商品説明は、売り手が商品をアピールできる場所です。できるだけ詳細に、関連情報を書き込みましょう。
楽天市場は字数を制限していませんが、400-600字くらいが適量です。関係のない情報が含まれていると、アルゴリズムによってランキングを下げることになりかねません。情報は取捨選択し、関連高い必要とされているもののみに絞りましょう。
また、ショップ内の関連商品のリンクを貼るのもおすすめです。買い手の目線に立って、役に立つ情報を過不足なく提供しましょう。
返品・交換について
楽天市場には消費者の目線に立つというポリシーがあります。そのため、30日以内の返金保証やその際の送料負担を店側が行うなどのサービスは、ショップのランキングを大きく上げる可能性があります。
商品画像
商品の画像はどんなリスティングにも必須です。画像がない商品は転換率を大きく下げます。
ランキングを上げるためには画像があることはもちろん、商品をいかに正確に現しているか、複数の角度から撮られているか、良い画質かどうかなど、さまざまなことに気をつけなければなりません。
売り手
上記の条件以外でランキングに関わってくるのは、売り手の評価です。ユーザーからのレビュー、購入の際のやり取り、規則に対するコンプライアンスなどの要素によって売り手は評価されます。
評価が高いほど商品のランキングは上がり、トップ評価の売り手としてさまざまなメリットが与えられます。
同商品を違うサイズや色で販売している場合、商品同士を内部でリンクさせましょう。それぞれの売上が合算されて、より良いパフォーマンスにつながります。
リスティングの最適化をすることで、検索結果に表示される商品の順位は必ず上がります。もちろんこれらの条件やアルゴリズムは随時変動していくものであるため、楽天市場から規則の変更などのお知らせがあった際には必ず目を通して、調整を怠らないようにしましょう。