楽天SEOと最新アルゴリズム
- SEO対策とアルゴリズム
- なぜSEOが必要なのか
- 広告枠と自然検索枠
- SKUプロジェクトとSEO
- 楽天SEO対策 ①サジェストキーワードの対策
- 楽天SEO対策 ②楽天自店舗の流入キーワード
- 楽天SEO対策 ③競合他社のキーワード対策
- 楽天SEO対策 ④ディレクトリIDとタグID
- 楽天SEO対策 ⑤直近販売実績（売上・販売数）の対策
- 楽天SEO対策 ⑥広告活用
- 楽天SEO対策 ⑦楽天SEO対策（応用・番外編）
- 商品が表示されない場合の対策
- よくある質問
- まとめ
SEO対策とアルゴリズム
楽天でのSEO対策は、多くの人が何となく必要だと感じているかもしれませんが、その必要性や具体的な対策方法について理解していない方も少なくないでしょう。
なぜ楽天のSEO対策が必要なのか、またどのような対策を行えば良いのか、多くの人が疑問に思うことかもしれません。
楽天のSEO対策は必要なのか？
楽天でのSEO対策をどうすれば良いのか、分からない
まず最初に、楽天市場での売上を伸ばす上で、SEO対策は欠かせない要素です。
この記事では、楽天でのSEO対策の重要性と、実際にどのような対策を行うべきかについて解説します。楽天での売上アップやSEO対策に興味をお持ちの方にとって、参考になる情報を提供しますので、最後までご覧ください。
なぜSEOが必要なのか
楽天市場におけるSEO対策は、売上向上にとって極めて重要な要素です。
まず、楽天サーチはユーザーが商品を探す主要な手段の1つです。楽天サーチで検索を行った場合、上位に表示されない商品はユーザーの目に触れにくくなります。その結果、自社の商品が見つけてもらえず、売上にも影響が及びます。
そのため、検索結果の上位に自社商品を表示させるためには、SEO対策が不可欠です。
広告枠と自然検索枠
楽天市場の検索結果には、広告枠と自然検索枠の2つの違いがあります。
広告枠は、「PR」という表示が商品名の先頭についており、赤い四角で囲まれています。上部の画像で示されているように、PCでは上部4枠、スマホでは6枠が広告枠となっています。
これらの広告枠はRPP（Revenue per Click）広告として知られており、ユーザーが広告をクリックするたびに料金が発生します。
新規出店や売り上げの少ない商品の場合、自然検索枠に表示されることが難しいことがあります。そのため、RPP広告を活用して強制的に上部に表示させることが、売上を拡大するための効果的な手段とされています。
SKUプロジェクトとSEO
SKUプロジェクトの進行に伴い、楽天市場のSEOの方向性に大きな変化が生じる可能性は低いでしょう。
ただし、SKUプロジェクトの開始により、製品情報（商品属性）の入力項目が増加しています。したがって、製品情報を多く入力できる商品は、SEOに対して一定の利点を持つことは間違いありません。
SKUプロジェクトが進行中の店舗では、製品情報の入力を怠らずに行うよう心がけましょう。
また、楽天市場のSEOにおいては、「該当キーワードにおける直近の販売実績」が重要な要素となります。
このため、販売実績が少ない商品のうち、バリエーション違い（色・個数・サイズなど）の商品については、SKUを統合して販売実績を集約することが重要です。
楽天SEO対策 ①サジェストキーワードの対策
楽天市場でのサジェストキーワード対策は、売上を上げる上で非常に重要です。
サジェストキーワードとは、楽天市場の検索窓にキーワードを入力する際に、検索窓の直下に表示されるキーワード一覧のことです。
これらのキーワードは検索ボリュームが大きいものが多く、売上向上に直結する重要なキーワードです。
楽天市場では、商品ページ上にキーワードが含まれていないと検索結果一覧に表示されない仕様となっています。そのため、サジェストキーワードとして表示されるキーワードは、必ず商品ページ上に記載する必要があります。
しかし、楽天市場上でサジェストキーワードを洗い出すのは大変な作業です。そこで、「ラッコキーワード」というツールを使用することで、検索ボリュームがそれほど大きくないサジェストキーワードまで一覧で洗い出すことが可能です。これを活用することで、効果的なキーワード戦略を立てることができます。
楽天SEO対策 ②楽天自店舗の流入キーワード
自店舗への流入キーワードのアクセス数を増加させることも重要な対策です。
自店舗への流入キーワードを確認するには、RMS内の「データ分析＞アクセス・流入分析＞参照元・検索キーワード」から確認できます。また、商品ページごとの流入キーワードを確認したい場合は、「楽天サーチ」からも確認できます。
これにより、楽天サーチ経由で流入してきているユーザーの検索キーワードを把握し、対策を行うことが重要です。特定のキーワードのアクセス数が少ない場合や、流入キーワードが少ない場合は、以下の具体的な対策方法があります。
- 対策したいキーワードを商品名の先頭に配置する。
- 商品名、キャッチコピー、商品説明文など複数箇所に対策したいキーワードを記載する。
- 対策したいキーワードに対してRPP広告の配信を強化する。
これらの対策により、アクセス数の少ないキーワードに関しては流入数を増やすためのSEO対策を行い、流入キーワードが少ない場合は、SEO上位表示対策やインデックス対策を行うことで改善できます。
楽天SEO対策 ③競合他社のキーワード対策
自店舗の流入元を確認するだけでは気づけないキーワードもあるかもしれません。競合他社がどのようなキーワードで流入をしているかを逆算し、対策を行うことも必要です。
しかし、楽天市場では他店舗の流入キーワードを直接確認する機能やツールが存在しません。そのため、競合他社キーワードの対策を行う場合は以下の方法があります。
- 競合他社の商品ページ上に記載されているキーワードを確認し、自社商品ページ内にキーワードが記載されていない場合は追記する。
- ECC（楽天の販売支援サービス）に問い合わせて、競合他社の流入数の多いキーワードを確認してもらい、それに基づいてSEO対策を行う具体的なアドバイスをもらう。
これらの方法を通じて、競合他社のキーワード対策を行い、自社の流入数や検索順位を向上させることができます。
楽天SEO対策 ④ディレクトリIDとタグID
ディレクトリIDとは、商品が楽天サーチのどのジャンルに属するかを指定するジャンルの登録です。
タグIDとは、ブランド名やシリーズ、生産国といった商品のさらに細かい属性を設定できるものです。
しかし、SKUプロジェクトの導入によりタグIDでの入力は基本的に廃止され、「商品属性」の入力を直接行う形へと移行されました。
ディレクトリIDに関しては、正しいジャンルを選択し、タグID（商品属性）の入力に関してはできる限り詳細に入力をするようにしましょう。
これらの設定を行うことで、楽天サーチでの検索時に自社商品がユーザーにより見つけやすくなります。
楽天SEO対策 ⑤直近販売実績（売上・販売数）の対策
楽天市場のSEO対策で最も重要な要素は、「該当キーワードにおける直近の販売実績」です。
これまでの議論では、キーワード登録や商品情報の登録に焦点を当ててきましたが、実際に重要なのは「該当キーワードにおける直近の販売実績を積む」ことです。
楽天市場で検索結果上部に表示される商品は、基本的に「そのキーワード経由で直近で最も売上のある商品」から順に表示されます。（ただし、他の要因も影響します）
例えば、「リンスインシャンプー」というキーワードで考えてみましょう。
- 自社の商標で直近1週間に100万円の売上を達成した商品A
- 「リンスインシャンプー」からの検索流入で直近1週間に50万円の売上を達成した商品B
この場合、検索キーワード「リンスインシャンプー」に関しては、売上の多い商品BがSEOの上位に表示されることになります。
楽天SEO対策 ⑥広告活用
先述したように、「該当キーワードにおける直近の販売実績」が楽天市場のSEOに大きな影響を与えます。では、販売実績をどうやって作るかという疑問が残りますが、その一つの手段がRPP広告です。
たとえば、「リンスインシャンプー」を例に取りましょう。販売実績のない商品は、検索結果の上部に表示されず、ユーザーがその商品を見つける機会が限られます。
そこで、RPP広告を利用して「リンスインシャンプー」というキーワードで上位表示を行い、販売実績を作ることが必要です。
一般的に、「リンスインシャンプー」のようなビッグキーワードは競争が激しく、入札額が高くなりがちです。そのため、RPP広告の費用対効果が合いにくい場合もあります。
しかし、RPP広告を通じて販売実績を上げることで、入札額が下がり、自然検索での表示が向上します。結果として、CPA（顧客獲得単価）が下がり、広告以外の売上も増える可能性があります。これにより、長期的なコスト回収が可能となるのです。
楽天SEO対策 ⑦楽天SEO対策（応用・番外編）
販売実績を作るための手段としてRPP広告を紹介しましたが、一定数の店舗アクセスやメルマガ・LINEの登録者がある場合には、「店舗内検索を使ったSEO対策」も有効です。
楽天サーチと店舗内検索は同じアルゴリズムを採用しているため、店舗内検索で「リンスインシャンプー」と検索されて購入された場合、楽天サーチでの検索と同様に販売実績が加算されます。
そのため、メルマガやLINE、トップページに設置する商品ページの遷移先を「店舗内検索」とすることで、通常の販売実績ではなく「該当キーワード経由でのCV」とすることができます。
この方法を用いることで、通常のSEOで上位表示が難しい商品でも販売実績を積み重ねることでSEO対策を行うことが可能です。まずは楽天サーチでの上位表示を目指して、対策を着実に実行していきましょう。
商品が表示されない場合の対策
楽天市場の検索結果で自社の商品が表示されない場合には、以下の3つのパターンに分けてチェックし、それぞれの改善方法を検討することが重要です。
- SEOが低く、商品を見つけられていない場合：
- 「店舗内検索」を活用して、自社商品が検索された際に表示されるか確認する。
- インデックスされていない可能性が高い場合は、SEO対策を強化してキーワードの含有量やページの品質を向上させる。
- 商品ページ内にキーワードが含まれていない場合：
- 商品ページ内に該当キーワードが不足している可能性があるため、キーワードを追加する。
- キーワードの適切な位置に配置し、自然な文章として組み込むことが重要です。
- サーチ非表示、在庫切れなどの設定による場合：
- RMSで商品の「サーチが表示」「販売中」「在庫が入っている」かどうかを確認し、必要に応じて設定を修正する。
- 在庫状況や表示設定が正しくない場合は、それを修正して再度検索結果を確認する。
これらのチェック項目と改善方法を適切に実行することで、楽天市場での商品の表示や検索結果への反映を改善することができます。
よくある質問
Q:楽天SEO対策と純広告はどちらが大切？
一般的には、SEO対策の方が重要とされます。なぜなら、楽天サーチからの流入は商品を求める顕在層に対してのアプローチとなるため、より効果的な売り上げにつながります。SEO対策を行うことで、広告に頼らずとも長期的に売り上げを安定させる仕組みを作ることが可能です。
Q: 楽天商品ページ内にキーワードを繰り返し入れることは効果的？
効果的です。楽天市場のガイドラインにも記載されている通り、商品ページ内で複数回登場するキーワードは、その商品との関連性が高いと見なされ、SEOにおいて優遇されます。このため、適切なキーワードの使用はSEOの向上に寄与します。
まとめ
本記事では、楽天の最新アルゴリズムを踏まえたSEO対策の具体的な方法について解説しました。
楽天市場でのSEO対策は、売上を拡大する上で非常に重要な要素であり、基盤となる部分です。以下のポイントに注目することで、効果的なSEO対策を行い、売上拡大を実現することができます。
- インデックスさせたいキーワードは商品ページ内に含めること。
- SEO対策を行いたい重要キーワードは、文頭に配置し、複数回記載すること。
- RPP広告や店舗内検索を活用して販売実績を積極的に作り上げること。
これらの対策を組み合わせることで、楽天市場での商品の露出を高め、売上を拡大することができます。
また、LISUTO株式会社ではYahoo!ジャパンコマースパートナーと
楽天RMSサービススクエアの登録製品である「AIタッガー™」という
商品属性（タグ）の登録を自動化するツールを提供しています。
タグ付けの工数削減とSEO対策に、どれだけ効果があるのか気になりませんか。
詳細は個別にご案内しますので、まずはお気軽にお問合せください。
See all posts
