楽天SKUプロジェクトですべきこと
2023年4月から進行中の楽天市場のSKUプロジェクト。商品管理をSKU単位で行い、価格の異なる商品を同一ページで扱えるようになります。
今回の記事ではSKUプロジェクトにともなって行うべき対応について解説していきます。
SKUプロジェクトに関する前回までのブログはこちらをご確認ください。
楽天SKUプロジェクトとは
楽天SKUプロジェクトは、楽天市場の商品登録単位が「アイテム単位」から「SKU単位」に変更されるプロジェクトです。
従来のアイテム単位では、サイズやカラーバリエーションごとに価格や在庫を柔軟に設定することができませんでした。また、同じ商品でも異なるパッケージやセットで別々の商品ページを作成する必要がありました。
楽天SKUプロジェクトでは、サイズやカラーバリエーションなどの違いをSKU単位で登録できるようになります。これにより、より多様な商品情報を提供し、顧客の購買体験を向上させることが期待されます。
- SKUとは？
SKU（Stock Keeping Unit）は、一般的に受発注や在庫管理において使用される「最小の管理単位」を指す用語です。
例えば、Tシャツの場合、カラーが4色あり、サイズがS・M・L・LLの4種類あるとします。この場合、各カラーとサイズの組み合わせを個別に数えると、「16SKU」となります。
例えば、SサイズのブラックとSサイズのホワイトはそれぞれ別のSKUとして数えられます。SKUを使用することで、商品のバリエーションや在庫管理を細かく管理することができます。
- メリット
楽天SKUプロジェクトにより、以下の改善が期待されます：
- 価格違いの同じ商品を比較しやすくなる：SKU単位で価格が表示されるため、異なる価格の商品を直接比較することが容易になります。
- 検索結果の改善：SKU情報が表示されることで、検索結果がより詳細になり、目的の商品をより簡単に見つけることができます。
- UIの統一化：SKUプロジェクトにより、商品情報の表示が統一され、ユーザーが一貫したインターフェースで商品を閲覧できます。
これらの改善により、楽天市場の利用者はより便利で使いやすいショッピング体験を享受できるでしょう。
- デメリット
SKUプロジェクトには以下のような課題が存在します：
- レビュー以外の評価が引き継がれない：統合されるページでは、レビュー以外の評価情報は引き継がれません。これにより、評価の総合性や信頼性が低下する可能性があります。
2.「商品情報」エリアのカスタマイズ終了：PC版楽天市場では、商品ページの「商品情報」エリアのカスタマイズ設定が提供されなくなります。これにより、ショップ側が自由にレイアウトを変更することができなくなります。
- SKUプロジェクトへの設定工数：SKUプロジェクトに対応するためには、商品データの再設定や画像の再登録など、設定に工数がかかります。ショップ側はこの作業を迅速に対応する必要があります。
これらの課題に対して、ショップは適切な対策を講じることが重要です。適切な設定や効果的な販売戦略を立てることで、SKUプロジェクトの変更による影響を最小限に抑え、楽天市場での販売を成功させることができます。
- RMS（Rakuten Merchant System）上での変更点
- 商品登録（編集）ページの変更: 商品登録（編集）ページが変更されます。SKUプロジェクトに対応した新しい登録ページが提供されます。
- バリエーション設定の幅が広がる: バリエーション設定の幅が広がります。従来の「アイテム単位登録」から「SKU単位登録」への変更により、より細かいバリエーションの設定が可能になります。
- タグIDの設定方法の変更: タグIDの設定方法が変更されます。従来のタグIDから、実際の値を入力する商品属性への変更となります。
- SKU画像の登録と商品画像ガイドラインの適用拡大: SKU画像の登録が必要となり、商品画像ガイドラインもSKU画像に適用されます。SKU単位での画像登録が可能となり、商品検索結果や表示画面での適切な画像表示が期待されます。
これらの変更点に対応するためには、RMS上の操作方法や設定の変更について理解し、必要な情報や画像の準備を行う必要があります。楽天SKUプロジェクトの変更に早めに対応し、効果的な商品登録と運営を行いましょう。
- 楽天SKUプロジェクトに対応するために、各店舗が取るべき施策
- SKU管理番号をダウンロードし、事前に準備する: SKU管理番号をダウンロードしておくことで、商品登録や管理の際に必要な情報を把握できます。
- 商品属性の漏れのない登録: 商品属性の入力を漏れなく行うことが重要です。SKU単位での商品情報を正確かつ詳細に登録することで、ユーザーに適切な情報を提供し、検索結果にも正確に表示されるようになります。
- 統合予定のページを精査する: 統合予定のページを確認し、必要な修正や改善点を特定します。ページ統合後は販売実績などが引き継がれないため、重要な情報を保存・バックアップする必要があります。
- 受注管理システムやページ編集ツールの調整: 楽天SKUプロジェクトに対応している外部の受注管理システムやページ編集ツールを使用している場合は、それらのツールもプロジェクトの変更に対応させる必要があります。提供元からの情報やアップデートを確認し、必要な調整を行いましょう。
これらの施策を適切に実施することで、楽天SKUプロジェクトへのスムーズな移行と効果的な運営が可能となります。
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