絞込検索のナビゲーションを改善する10のコツ

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By Satou Yoko, 2021年5月21日

うまく構築されたナビゲーションは、効率的な買い物の手助けとなり、より良い顧客体験と売り上げを生み出します。この記事ではあなたのECサイトのナビゲーションをより良くする10のコツをお届けします。
 

 

今日のオンラインストアで買えない商品はないと言えるほど多くの商品があふれていますが、この豊富な選択肢の中から最も求める特定の商品を選ぶのは至難の業です。販売者は購入者が求める商品を素早くそして効率的に発見させるための手助けをしなければなりません。商品の数が多ければ多いほど、ただ検索しただけでは足らず、その後何百、時には何千もの商品から絞り込むことが必要になってきます。サイト内ナビゲーションや属性ナビゲーションを設置することで、顧客は膨大なデータを絞り込み、現実的に閲覧しきれる検索結果の中から買い物をすることができます。また大切なのが、ほとんどの場合オンラインで買い物をしている人は、始めはただ見ているだけの閲覧者であり、最初から何を買うか明確に決まっている人は少ないということです。   

 

購入者はサイト内ナビゲーションによってニーズに合わせて結果を絞り込むことで、商品をより快適に閲覧できるようになります。あなたのECサイトにもナビゲーションを取り入れて、より良い顧客体験と売り上げ増加を目指しましょう。  

 

この記事ではあなたのECサイトの絞込検索のためのナビゲーションを改善し、より高いユーザー体験とコンバージョンを得るために欠かせないコツを紹介します。   

 

1.  関連性の維持

 

  ナビゲーションにおける属性や特性、スペックはカテゴリに紐づいたものでなくてはいけません。例えばTシャツのカテゴリでは、サイズ、色、素材、袖丈、襟などの属性が表示されるべきで、画面サイズなどTシャツに関係のない属性は表示する必要がありません。 もしどのカテゴリにどの属性が必要であるかわからない場合は、大手ブランドや競合サイトを参考にしてみるのもよいでしょう。また、顧客の声を参考にすることも大切です。それぞれのカテゴリにおいてもっとも検索されているワードを見たり、顧客の意見・フィードバックを読むことで、よりニーズにあったナビゲーションを作ることができるでしょう。

 

 

2. オプションを複数用意する

 

  先ほど述べた通り、ほとんどの購入者はただ閲覧している状態にあります。そこで必要になってくるのが、ひとつの属性の中から複数のスペックを選べるといった柔軟性です。例えばデジタルカメラを探している場合、「解像度」の属性で複数のオプションがあるとよい、といった風にです。複数のオプションを用意することで顧客はよりニーズに合った検索結果をそこから絞り込むことができ、関連が高くかつ見やすい検索結果は、より良い顧客体験とコンバージョンのチャンスにつながっていきます。  

 

3.「検索結果なし」を防ぐには?

 

  最も悪い顧客体験を起こす原因のひとつが「検索結果なし」「ゼロ件ヒット」です。探している商品の特性やスペックを慎重に選んで検索をかけた結果がゼロだった場合、顧客を非常にがっかりさせてしまいます。これを防ぐためには、属性が選択されたあとの検索結果で、ナビゲーションがサイト内の在庫に合わせて最適化されるようにするのが効果的です。例えば顧客がレザージャケットを買いたい場合「素材」の中から「レザー」が選択されます。あなたのストアに青のレザージャケットがない場合、カラー属性の中から「青」が外されるべきです。そうすることで、「検索結果なし」の印象を顧客に残すのを防ぐことができます。

 

 

4. ナビゲーションのメニューはシンプルに

 

  ナビゲーションは購入者の買い物を快適にサポートするためであり、不要なオプションを増やして混乱させてはよくありません。そのためカテゴリ内には、サブカテゴリとそれぞれの属性を用意することがおすすめです。例えば、洋服のカテゴリの中にあるたくさんのタイプの商品に対し、それぞれに関連した属性が用意されているといった風にです。Tシャツのカテゴリを選択した場合、親カテゴリである洋服のすべての属性でなく、このサブカテゴリのみにふさわしいものが反映されるべきです。ナビゲーションの目的は買い物体験をよりスムーズに素早くするためにありますが、多すぎるオプションを与えることは逆に非効率的で混乱の元になってしまいます。  

 

5. デザインは縦に

 

  大手のECサイトを訪れると、ほとんどのナビゲーションパネルが画面左側に縦に設置されていることに気が付くでしょう。ほとんどの購入者は左から右へ物を読むため、左側に設置することでより見逃しにくく、ナビゲーションの活用につながっていきます。また折り畳み可能のパネルにデザインすることで、サイト画面のスペースを邪魔することなく、より多くの情報を載せることができます。逆に水平なナビゲーションパネルを使用する場合、パネルと残りの画面スペースとが拮抗するため、商品数があまり多くないストアには適するかもしれません。ですが、たくさんの属性を水平パネルに入れてしまうと画面の半分を覆うことになってしまい、より悪い顧客体験を与えかねません。

 

 

6. 特性のリスト作りは慎重に

 

  ナビゲーションをよりよく機能させるためには、属性内の特性などといった詳細にも配慮するべきです。ただ思いつくままに並べるのでなく、順番や関連性にも気を付けましょう。わかりやすいもので言うと値段やサイズ(価格の低いものから高いもの順、サイズの小さいものから大きいもの順など)です。他にも、あいうえお順や検索回数の多い順などに分けられます。 ここでも、大手ECサイトや競合サイトをチェックして参考にすることがおすすめです。  

 

7. 様々なタイプの属性の選択システム

 

  絞込検索のためのナビゲーションには、ドロップダウンメニュー、チェックボックス、スライダー、リンクなど様々なタイプがあります。属性のなかにはどんな形式には適応できるものもありますが、特定のタイプしか応用できないものもあります。例えば「値段」の属性は、チェックボックス形式によって決まった価格帯を指定することができますが、スライドバーの形式を用いることでより正確な価格を購入者が設定することができるようになります。 それに加えて、複数の特性が選択できる場合はチェックボックス形式が、ひとつの特性しか選択肢がない場合はドロップダウンメニューが最適です。あなたのECサイトの顧客ニーズと業界のスタンダードをしっかり知っておくことで、どの形式を選ぶのがベストかが分かってきます。

 

 

8. サイト内のどこにいるのかわかりやすくする

 

 

オンラインストアで買い物中に、自分がどこを見ているのかわからなくなるのはよくあることです。購入者にサイトのどこをどの属性を選んで見ているのかわかりやすく示しましょう。ナビゲーションパネルを開いて何を選択したのか見返すよりも、ページ上に選択した属性やスペックが表示されると便利です。購入者は自分が絞り込みナビゲーションのどの段階にいるかすぐ分かり、調節することが可能になります。 選択した属性の見せ方には何通りかあります。一般的なパンくずリストは、ページ上部に選択した属性を経路のように表示します。ひとつ属性が追加されるごとにそれを反映して経路は長くなります。他にもナビゲーションパネルの上部に選択した属性すべてを表示する別のボックスを設置したり、パネル内で選択された属性をハイライト表示させりする方法などがあります。 一通り試してみて、どの形式があなたのECサイトと顧客にあうか試してみるとよいでしょう。 

 

 

9. 複雑にしすぎない

 

  あなたのECサイトにオリジナリティを出したいという気持ちは分かりますが、やりすぎはよくありません。特に属性や特徴、スペックの名前に購入者が分かりづらいような個性を出すのは控えましょう。購入者は商品がうまく探せない場合、あなたのストアから簡単に離れてしまいます。最も一般的なフレーズや名前を使って購入者を安心させ、あなたのクリエイティブなアイディアはサイトの別の場所で発揮させましょう。 繰り返しになりますが、購入者のニーズを研究することに大きなリソースを割いている業界の大手サイトを参考にすることは非常に大切です。また、検索されたワードを調べたり、顧客の意見を見返すこともニーズを知る大きな手掛かりになります。

 

 

10. 絞り込んだ結果はすぐに出す

 

  属性ナビゲーションは買い物をすばやく効率的にするためにあります。そのため、絞り込み検索の結果はすぐに表示されることがひとつの鍵となります。調査によると、理想のウェブサイトの読み込み時間は1~2秒とされており、3秒以上かかる場合には53%もの人がページを離脱すると言われています。また別の調査結果からは、1秒の遅れにつき7%のコンバージョンが下がることが明らかになっています。 これらのことから、属性を追加するたびにページ全体を読み込みなおすのではなく、検索された特定のデータのみが表示されるようなサイトナビゲーションを設置し、読み込み時間を短縮することが大切と言えるでしょう。   サイトナビゲーションを向上させるには、顧客のニーズに寄り添い、業界大手から学ぶことが大きなヒントです。 上記のコツを役立てて、あなたのECサイトの改善とよりよい顧客体験の獲得を目指しましょう。

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