100万点のタグ付けで売上げ44%増

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By Goldman Maya, 2021年4月14日


今回のケーススタディでは、タグ付けによる売上げ、アクセス、ユニークユーザーに対する効果と、その重要性が明らかになりました。 タグ付けを施した商品は、発見されやすさという商品自体の基礎体力を底上げすることで、タグ付けをしなかった商品に比べ、すべての調査項目においてパフォーマンスが上回りました。


はじめに

 

AIタッガーのユーザーであり、100万点ほどの商品を常時取り扱う国内大手家電量販店の楽天ストアに協力をいただき、4か月間にわたってタグ付けの効果を検証しました。今回のケースによると、タグ付けを施した商品は、タグ付けをしなかった商品に比べて、平均で売上げ44%増、アクセス44%増、ユニークユーザー41%増を記録し、大きく差をつけパフォーマンスが上回っていたことがわかりました。

ECで購入する人の多くは、まずキーワード検索から検索行動を始めます。しかし、キーワード検索だけでは膨大な数の商品がヒットしてしまうため、その次の行動として、商品の特徴に応じて絞込検索機能による詳細検索を3人に2人が行っていると言われています。しかし、こちらのユーザーは商品点数があまりに多く、AIタッガーを利用するまで一切のタグ付けを施せず、結果として商品が絞込検索でヒットできない状況でした。

LISUTO(株)では、楽天市場とYahoo!ショッピングに公式ツールとして認定されている、タグを自動登録できるツール「AIタッガー」を用いて、このストアが取り扱っている幅広いカテゴリの膨大な商品すべてに徹底的なタグ付けを施し、売上げ、アクセス、ユニークユーザーの3つを主な指標として効果測定を実施しました。

 

タグとは何か

 

タグとは、楽天市場では「タグID」、Yahoo!ショッピングでは「スペック」と呼ばれている、絞込検索にヒットさせるために登録が欠かせないID情報です。タグはカテゴリによって、ブランドやシリーズ、サイズ、色、テイスト、機能など、様々な種類が各ECモールごとに標準化されたID情報として用意されています。ストア運営者によって商品に予めタグが登録されていないと、絞込検索にヒットすることができません。いわば、タグのひとつひとつが商品棚であり、タグ付けしていない状況は、商品棚に商品を陳列していないのと同じです。しかし、タグ付けには目視と手作業がかかり膨大な工数となるため、商品点数が多くなるほど人力による作業では非現実的となり、タグ付け自体が任意項目のため、多くのストアにおいて徹底されていないのが現状です。

LISUTO(株)では、楽天市場とYahoo!ショッピングに公式ツールとして認定されている、タグを自動登録できるツール「AIタッガー」を提供し、タグ付けにかかっていた作業の工数削減、そして徹底的にタグ付けを施すことによる売上げアップに貢献しています。

 

検証方法

 

検証には、AIタッガー利用開始前の2020年6月から、利用開始後3か月目となる2020年9月にかけて、月間アクセスが上位1000商品分の売上げ、アクセス、ユニークユーザーに関する4か月分の実測データを用いました。そして、4か月間にわたって継続して上位1000位内を維持し続けていた商品の中からタグ付けを施した商品と、あえてタグ付けをしなかった商品を分類し、AIタッガー利用開始前の2020年6月の数値を基準値として、それぞれがどのように9月にかけて推移したかを分析し比較しました。タグ付けをしなかった商品に比べて、タグ付けを施した商品がどれだけ売上げ、アクセス、ユニークユーザーを増加させていたかの差を導き出すことにより、タグ付けの効果を証明しています。

 

売上げ

 

このユーザーは、7月にAIタッガーを利用開始して商品にタグ付けを施し始めたので、6月の数値がタグ付けを施す以前の基準値として設定されています。青いグラフはタグ付けを施した商品の推移を表し、赤いグラフがタグ付けをしなかった商品の推移を表しています。そして、これらグラフの開き幅こそが、タグ付けによる効果を表しています。

 

7月のセールを境に8月にかけて下降し、その後年末に向けて上昇していくのは季節的な要因が挙げられますが、分析結果によると、タグ付けを施した商品に限っては季節要因を受けながらもしっかりと売上げをキープしているものの、タグ付けをしなかった商品は9月にかけてもなお下降し続けている傾向が見て取れます。

 


アクセス

 

アクセスにおいても、売上げの傾向とほぼ変わらない推移を見せています。基準値である6月の数値に比べ、タグ付けを施した商品はパフォーマンスを維持できていましたが、タグ付けをしなかった商品はどんどん下降しています。

 

ユニークユーザー

 

 

ユニークユーザーも同様に、同じような傾向を見せています。どちらも前述のアクセスの推移とほぼ変わらず、タグ付けを施した商品のパフォーマンスが上回っています。

 

アクセス順位別平均タグ登録個数

 

 

この表は、月間のアクセス順位別で平均タグ登録個数を表しています。全体で100万点ほどの商品を常時取り扱う国内大手家電量販店の楽天ストアの上位1000商品を対象に測定しているため非常に僅差ではありますが、アクセス順位が上位に行くほど登録されているタグの個数が増加傾向であることがわかります。
まとめ
今回のケーススタディでは、タグ付けによる売上げ、アクセス、ユニークユーザーに対する効果と、その重要性が明らかになりました。 タグ付けを施した商品は、発見されやすさという商品自体の基礎体力を底上げすることで、タグ付けをしなかった商品に比べ、すべての調査項目においてパフォーマンスが上回りました。

 


まとめ
今回のケーススタディでは、タグ付けによる売上げ、アクセス、ユニークユーザーに対する効果と、その重要性が明らかになりました。 タグ付けを施した商品は、発見されやすさという商品自体の基礎体力を底上げすることで、タグ付けをしなかった商品に比べ、すべての調査項目においてパフォーマンスが上回りました。

 

アクセスとユニークユーザーは、最終的に売上げにつながる母数となります。タグ付けを施した商品は、タグ付けをしなかった商品に比べて、大幅にアクセスやユニークユーザーを獲得できています。そして、これらが最終的な売上げにも表れることが証明されました。

 

タグとは、膨大な商品があふれる楽天市場やYahoo!ショッピングにおいて、商品の特徴を標準化された表記によって確実に絞込みができ、探し求める商品にいち早く辿り着くことが可能になる、購入者と検索エンジンにとっての道しるべです。タグ付けをしっかりと施すことによって、売上げ、アクセス、ユニークユーザーの底上げが実現します。

 


LISUTO(株)では、楽天市場とYahoo!ショッピングに公式ツールとして認定されている、タグを自動登録できるツール「AIタッガー」を提供しています。「AIタッガー」によって、どれほどタグが追加できるのか、どれだけ効果が期待できるのかなど、無料で検証することが可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

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