ECモールとEコマース、それぞれのSEO

SEOTaggingE commerce
By Satou Yoko, 2023年1月23日
ECモールとEコマースSEO対策

 

通常のEコマースにおけるSEOは、コンテンツのみならずページの構成やリンク、メタデータやURLなどのさまざまな要素からなっています。それに比べ、売り手によるコントロールできる部分が少ないのがECモールのSEOです。それぞれの違いを確かめて、必要な最適化に役立てましょう。

 


 

ECモールのSEOとEコマースのSEOには違いがあります。前者はモール内の商品リスティングに、後者は検索エンジン内の位置にそれぞれフォーカスしています。

 

違いは、それぞれの検索エンジンのシステムにあります。Googleは検索されたワードにもっともマッチするサイトを表示するのに対して、ECモールでは検索されたワードからもっとも購入される確率が高いであろう商品が表示されます。

 

つまり、ECモールのSEOはさらに複雑であり、技術的な側面を含んだ商品リスティングのコンテンツ、そしてもちろん使用されるキーワードが大きく関わってきます。さらにコンテンツだけでなく、ページの構成やリンク、メタデータ、URLなどさまざまな側面から見ることが必要です。とはいえ、ECモールでは売り手がコントロールできる部分は多くありません。どうすればECモールに特化したSEOができるのでしょうか?

 

ECモールSEOへの8つのステップ

 

1. キーワードの調査

 

見込み客に対してどのキーワードが効果的なのか知るため、ECモールのキーワード調査を行いましょう。サイトが通常のSEOを行っていたとしても、ECモールでは充分ではありません。例えばGoogleで「ハイキングブーツ 人気」と検索すると、ハイキングブーツを取り扱うショップや比較サイトなどが検索結果に並ぶでしょう。

 

しかし、ECモールに訪れている買い物客は、特定のブランドやモデルの検索といったその先のステップにいることがほとんどです。そのため、ECモールの商品タイトルに「人気」や「一位」などの言葉を使うのはスペースの無駄遣いと言えます。Google検索で使われるそれらの言葉も、ECモール内の検索ではめったに使われることがありません。

 

キーワード調査にはいくつかのアプリやツールがありますが、時間をかければ売り手が自分で行うことも可能です。手始めに、ECモールの検索バーに取り扱う商品の総称を入れてみましょう。自動予測で、合わせて検索される人気のキーワードが見えてくるはずです。

 

2. リスティングの最適化

 

キーワード調査であなたのリスティングに効果的なキーワードがわかったら、次のステップはそれらを使うことです。タイトルや商品説明文に組み込みましょう。商品の他と違うオリジナルな部分を積極的にアピールすることも大切です。こちらの記事も参考に、リスティングの最適化を行いましょう。

 

ECモールの検索に合わせた最適化

 

3. 商品タイトル

 

タイトルは、買い手が一番初めに目にする重要なパートです。正しいキーワードを使うことが欠かせません。

 

ほとんどのECモールでは、タイトルに字数の制限がありますが、推奨は80字前後。スマホ画面からの見やすさも考慮しましょう。商品を的確に表現し、効果的なキーワードをできるだけ多く入れることが大切です。

 

商品タイトルを考える際は、以下の要素が抜けていないかチェックしましょう。
ブランド、メーカーの名前 - 商品名 - 特筆すべき特徴 - サイズやモデル - 色

 

4. 商品説明

 

商品説明は、売り手がその商品の魅力を最大限に表現できる場所です。なるべく多くの詳細と、買い手の知りたい情報、関連高いキーワードとキーフレーズを含んでいるか確認しましょう。

 

タイトルとは違って、商品説明にほとんどのECモールでは字数制限がありませんが、推奨されるのは約1000~1500字程度です。長すぎない適度な量に、必要とされる情報とロングテールキーワードを入れることを目標にしましょう。

 

商品説明で欠かせないのは、商品の属性と特徴、また、他の商品とどう違うのか、どんなメリットがあるのかをアピールすることです。また、買い手が商品を検索する際に使うワードのバリエーションも入れましょう。例えばハイキングブーツのリスティングであれば、登山靴、ハイキングシューズなど、どの言い方で検索してもきちんとあなたのリスティングにたどり着けるように配慮します。

 

5. 商品の長所にハイライトを当てる

 

上述の通り、商品説明は端的に正確な情報を提供することが先決ですが、商品の良さをしっかりアピールして、購買の後押しをすることも大切です。商品の魅力とメリットは、長文よりも箇条書きでわかりやすく表現しましょう。

 

そうすることで、買い手はより多くの大切な情報を一目で集めることができ、購買の決断を早くできるようになります。

 

以下は箇条書きのポイントです:

  • 商品の特徴
  • 詳細なサイズ
  • 便利なポイント、オリジナリティ
  • 使い方や使用例

 

6. 高画質な写真

 

商品リスティングは写真なしには完成しません。商品写真がないリスティングは、買い手に不信感を与えるため転換率も著しく下がることがわかっています。

 

高画質な画像を複数アップしましょう。商品を違った角度から捉えた画像や、実際に着用または使用している画像も大切です。また、画像をアップする際にはファイル名にキーワードを含め関連高い情報を入れましょう。そうすることで、ECモールの検索エンジンに索引されやすくなります。

 

7. 商品の動画

 

画像はもちろんですが、動画も大きな購買の手助けになります。調査によれば、動画を見たユーザーのうち73%がより購買にいたることがわかっています。写真だけではわかりづらい商品の質感や色味、雰囲気や実際の使用感が伝わりやすくなります。

 

また、ECモールの検索エンジンも、リスティングの中から画像や映像を索引してプロモートするため、検索結果順位に良い影響を及ぼします。

 

8. 価格の最適化

 

商品の価格は直接的なSEOではありませんが、リスティングのPV数と転換率には大きく影響します。価格を設定する前に、ECモールで類似商品の平均価格を調べましょう。基本的すぎて見過ごしているかもしれませんが、買い手にとって価格はもっとも重要な決め手の一つです。できる限りの範囲で、価格競争で負けないような値段を設定しましょう。値段は高いと限られたユーザーにしか届きませんし、低くても不信感を抱かれて転換率を下げてしまいます。適切な値段を見極めることが大切です。

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