ECモールに出品している商品リスティングの転換率を気にしたことはありますか?転換率とは、リスティングが10人にクリックされた場合5人が購買に至った場合、50%になる割合のことをさします。今記事ではこの転換率について解説をしていきます。
ECモールのアルゴリズムとして、転換率が高い商品ほど検索結果で上位に表示されるようになっています。ということは、興味本位でクリックするユーザーを多く集めるよりも、本当にその商品の購入を検討しているユーザーからのクリックを多く集めることが重要になります。
では具体的にどうすれば転換率は上げられるのでしょうか?
高クオリティな商品画像
商品の画像はもっとも欠かせない要素のひとつです。画像がないリスティングは、ほとんどのユーザーがスルーしてしまうでしょう。商品のカテゴリにもよりますが、ネットショッピングの多くの買い手は文章よりも画像を目安に買い物をします。商品を正確に、わかりやすく表した画像で購買の手助けをしましょう。また、画像の質も大切です。高画質な画像のほうが信頼度も上がり、よりプロフェッショナルな印象を与えます。
多くのECモールでは、最低500ピクセルであることが規定ですが、推奨は1500ピクセル以上。特にモバイルからのユーザーは文章よりも画像を見て購買をする傾向が強いため、できるだけ多くの画像をアップすることも効果的となります。規定内の枚数上限までアップするようにしましょう。
大切なのは、商品を多角度から見せること、またブランド商品である場合はブランド名も映っていること。ズームアップの写真も商品の質感がわかりやすいためおすすめです。与えたい印象にもよりますが、白背景で分かりやすくまとめるとよいでしょう。
基本的なことですが、まずは買い手の目線に立つことが重要です。自分がこの商品をネットから買うとしたらなにが知りたいか?どんな画像が見たいか?これらを念頭に画像を選びましょう。
販売商品がファッション関連である場合は、色違い商品も合わせた画像、そして実際の着用画像を含めることが重要です。モデルのサイズも明記したうえで着用画像を載せることで、よりイメージがわきやすくなります。
商品画像の画質は多くの売り手が見落としがちなポイントですが、実際には商品の購買に大きく影響を与えます。転換率を上げて、検索結果の上位に商品が表示されるようにしましょう。
正確な商品説明
文章よりも画像を参考にする買い手が多いと説明しましたが、画像を見て商品に興味を持ったユーザーが次に見るのは商品説明文です。自分でネットショッピングをする際を想像しても、画像で購入する意欲がわいたところで、実際に購入する前にその商品の詳細をチェックしてから購入に至っていませんか?その際、知りたかった情報が得られなかったらどうでしょうか?カートに入れる前に、ほかのショップから同じ商品を探すかもしれません。
商品説明文に求められるのは、商品に関する正確な情報がきちんとそろっていることです。
以下をチェックしてみましょう:
またこれに加えて注意したいのは、連絡先や配送に関する情報を商品説明文に入れないことです。これらには別で書くべき場所があるため、混同しないようにしましょう。また、公式HPなど別のウェブサイトがある場合でも、そちらのリンクから購入された場合、リスティングの転換率にはカウントされないため、リンクの記載は避けた方が無難です。
またさまざまなデバイスからの最終確認も忘れないようにしましょう。PC画面とモバイル画面では表示のされ方が大きく異なります。リスティングがどのデバイスでも良く見えるよう調整を行いましょう。
リスティングの雛型
楽天市場などのECモールにはリスティングの雛型が存在します。多くの売り手は雛型の使用を避け、自分でシンプルな説明文を作成する傾向にありますが、以前は必要だったコーディングの知識も、現在では必要なくなりより使いやすくなりました。
すべてのデバイスから同様に見やすいように設計されていたり、検索エンジンとのHTMLとの互換性もあったりするだけでなく、シンプルな説明文だけの場合より買い手の目にも魅力的なリスティングを作ることができます。
リスティングの説明文は、商品に対する印象を大きく左右します。同じショップなのにそれぞれのリスティングごとに文章の書かれ方や見せ方が違っていたらどうでしょうか?商品が例え有名ブランドのものであっても、信頼感は薄れてしまいます。
実際、ネットショッピングをするうえで、第一印象は非常に重要なポイントです。買い手は商品に触れることや、売り手の顔を見ることができない中、実際に商品を手にするまで買い物の実感を得ることはできません。売り手にとってできることは、できるだけ実際の商品のリアルを伝え、買い手に信頼と安心感を与えることでしょう。
もちろん買い物体験はそれ以外にも、配送の手続きや返品交換など、直接のやり取りも含まれます。それらすべてを含んだ買い手からの信頼感が、転換率の最適化につながっていきます。
返品ポリシーについて
統計によると、67%のネットショッピングの買い物客が、返品できるかどうかを購入前にチェックするそうです。さらにそのうち92%が、返品ポリシーに満足できればまたそこで買い物をしたいと答えています。
特にファッション関連のカテゴリにおいては、返品できるかどうかは重要なポイントです。サイズ違いやイメージ違いなど、ネットショッピングにつきものの不満感を解決できないショップは、のちの顧客を逃すことになってしまいます。
以上のことを念頭に、ECモールのリスティングを改善して転換率の向上を目指しましょう。