有料の広告キャンペーンは期限付きなのに対して、ECモールのSEOは一度行えばその先ずっと効果を発揮します。この記事では、ECモールのSEOが与えるメリットを解説していきます。
Eコマースの多くの売り手が、マーケティングに欠かせないのは有料広告であると考えがちですが、それよりも実は効果的なのがECモールのSEO。
有料広告は払うのをやめてしまえばそれまでですが、ECモールのSEOは一度行えば、低コストでずっと効果が続きます。
そもそもECモールのSEOとは?
ECモール内に出品する商品リスティングを調整することで、SEO(検索エンジン最適化)、つまり、ECモール内での商品の見つけられやすさを上げることを意味します。
もちろん、配送や返品のポリシー、ECモールの規則やコンプライアンスなど他にも影響を及ぼす要素は様々ですが、商品リスティングを改善することでSEOが大きく改善されることは明らかになっています。
ECモール内部の検索エンジンは、買い物客のニーズにより応えるため、常時メンテナンスが行われています。
同様の商品を売るショップが多く存在する中、競合ショップに差を付けるためには、つまり、検索エンジンにうまく索引されて商品を買い手の目に届けるにはどうすればよいのでしょうか?
多くの商品リスティングが検索結果から外れてしまって、買い手の目に届かないのには訳があります。実はこれもECモールの検索エンジンの機能のひとつなのです。
近年、多くのECモールではより良い買い物体験をつくるため、検索結果に表示するリスティングを限定し始めています。例えば、シングルカテゴリのみの商品だけを表示した場合、他のリスティングは結果から隠してしまいます。この例の場合、検索エンジンはまず、どのカテゴリが買い手の検索クエリに近しいか決め、そのカテゴリからのみ、商品を表示させます。
画像のように、楽天市場でこちらの検索を行うと「ホビー」カテゴリ内の商品のみが表示されます。検索に関連する商品は他カテゴリに多く存在しますが、検索結果には表示されません。
もちろん売り手にとってはこれが対策だなんて不思議に思われるかもしれませんが、ECモールはAIに頼って買い物体験の向上を施策しているため実際にこのようなことが起きています。
ECモールのSEOで商品のファインダビリティは変わる?
ECモールのSEOは、検索エンジンが求める基準に沿って商品リスティングを改善することで、より多くの関連検索に表示させたり、検索結果の順位を上げることを意味します。
商品のファインダビリティとディスカバラビリティを向上させる以外にも、ふたつの側面があります。:
データ構造とコンプライアンス
ECモールごとにデータ構造は異なりますが、欠かせない要素であることはどのモールにも共通です。
リスティングがどのように見えるかを決定するのがデータ構造であり、売り手はそのルールに従わなければなりません。ルールはECモールごとに異なりますが、一般的に必須なのは商品のカテゴリ分け、商品の特性、そして検索エンジンに使われるその他の情報になります。
非常に重要であるにも関わらず見過ごされることが多いこれらの要素が抜けていると、検索結果から外されてしまうことにつながります。
キーワードの最適化
キーワードの最適化は、SEOのもっとも基本的なポイントです。
最適化はリスティングのタイトルと商品説明の双方において行われますが、タイトルはどのECモールでも欠かさずに索引が行われるため、より重要度が高くなっています。
タイトルのキーワード最適化を行う際は、買い手が検索によく使う言葉を選びましょう。どのキーワードが実際に人気なのかをリサーチする必要があります。
以下は、SEOに逆効果またはSEOとは言えないものです。:
これらはSEOと勘違いされて行われがちなミスの一例です。本当のECモールSEOを行って、長期的に効果の続くファインダビリティとディスカバラビリティ向上をめざし、転換率と売り上げを向上させましょう。