ECモールで商品を出品する際、常にあるのが他のショップとの競合です。時には同じ商品や似た商品を取り扱うショップと、どう差を付ければよいのでしょうか?この記事ではECモールにおけるSEOについて解説していきます。
一般的に、SEOと聞いて思い浮かべるのは検索エンジンでの表示結果ではないでしょうか。SEO対策を行うことであなたのウェブサイトが結果の上位に表示され、サイトへの訪問が増えます。
ところが、EコマースでSEOとなると、ショップの閲覧数と売り上げは直結しません。楽天市場などのECモールには、カテゴリや商品をモール内で分配するためのサイト内検索クエリが存在します。このサイト内検索エンジンは、従来の一般的なSEOとはまた違った独自の最適化が必要です。
この記事ではECモールのSEO対策に特化したコツを紹介していきます。
ECモールの最適化とは
ECモールの最適化とは、名前の通りECモールに出品する商品のより高いクリック数、そして転換率を目指すことをさします。上述のようにほとんどのECモールでは、独自のサイト内検索エンジンを使って、ユーザーが商品を検索しやすいようにしています。モールごとにそのアルゴリズムは異なりますが、共通点はその目的。通常の検索エンジンが検索された言葉に最適な回答を表示するのと同じように、ユーザーの求める最適な商品を表示することです。
Google検索で「ナイキ 靴 エアフォース」と入れると、結果はブランドの公式HP、または大手ファッション小売店のサイトが並びます。
けれど、これがECモール内での検索となると違ってきます。すでにECモール内を閲覧している状態から、Googleに戻って検索しなおすことはまれでしょう。ユーザーは、ECモール内のどのショップから買うかという比較の状態に入ります。そこで注目するのは、より良い条件、つまり送料込みの価格です。
リスティングに含まれるすべての情報、とくにキーワードは、SEOのグレードに影響します。その結果が検索結果に表示される順位になります。転換率を上げるためには、リスティングのタイトル、商品説明、ユーザーからのレビュー、配送ポリシーなどの最適化が欠かせません。
ECモールSEOの重要性
ECモールは非常に競争率の高い世界です。楽天市場やAmazonでは、同じ見込み客に向けた同商品を取り扱う売り手が多く存在します。そこで他と差をつけるためにはSEO対策が必須となります。ECモールを訪れるユーザーはすでに欲しいものが決まっており、購買意思も強くあるケースがほとんどです。
ECモールのSEOを強化すべき理由5つ
売り上げを向上させたいという以外にも、理由は5つ存在します。
1. 通常のSEOにも影響する
ECモール内の検索エンジンと通常の検索エンジンは別物ですが、キーワードの活用に関しては同様です。商品リスティングに正しいキーワードを用いることは、ECモールのSEOのみならず、通常の検索エンジンに対するSEOランキングも向上させます。
2. ブランドの価値を上げる
商品ページのブランド価値は、検索結果表示のランキングにつながっています。あなたの商品に対するブランド価値や信頼を高めるためには上位に表示されることが先決です。信頼度の高いショップには顧客がついて、この先また違う商品を購入する際にもまたあなたのショップを選んでもらえるでしょう。
3. 高いレビュー
正しいキーワードを使用しているリスティングは、ユーザーの検索にマッチしやすくなります。リスティングが買い手の検索とマッチし、商品がきちんと広告通りであった場合、おのずとカスタマーレビューも良いものが集まってきます。良いレビューはショップのグレードを上げるために欠かせません。
4. リソースの節約
それぞれのリスティングに一番効果的なキーワードがわかったら、あとはそれを使うだけです。キーワードのリサーチに多少の時間はかかるかもしれませんが、その後のコストはかからないためリソースの節約になります。
5. 競合相手に差を付ける
ECモール内の激しい競争に勝つためにはSEO対策が必須です。
ECモールのSEOとEコマースのSEO
ECモールのSEOとEコマースのSEOはそれぞれ違いがあります。前者は商品リスティングに焦点が当てられているのに対し、後者はウェブサイトそのものが対象になってきます。
EコマースのSEOとは基本的に、キーワードをメインとしたリスティングの最適化を意味します。EコマースのSEO対策を行うことで、売り手はより多くの情報を集めることができ、ECモールのSEOに活用することができます。ECモールのSEOとEコマースのSEO、両者が合わさった時、売り手は全体のストラテジーをよりコントロールできるようになるのです。