売り手がコントロールするeBayのSEO

 

今回も引き続きeBayのSEOについて、前回はeBay側がコントロールする部分についての解説でしたが、今回は売り手にできるコントロールについてご紹介します。

 

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前回の記事では、eBayがコントロールするSEOについて、つまり、売り手が最適化の努力をしても影響が低い部分があることをご紹介しました。

 

では売り手はどの部分にフォーカスすればSEOに影響を与えることができるのでしょうか？ 

 

データー構造

 

データ構造は、ウェブサイトの構築に関する重要なSEOの要素です。Googleなど通常の検索エンジンが、正確にウェブサイトを索引するためには、最適化されたデータ構造が欠かせません。

 

eBayの検索エンジンであるカッシーニもそれと同様に、リスティングのデータ構造から商品の情報を読み取っています。とはいえ、単純に詳細とキーワードを羅列したタイトルがいいかというとそうではありません。eBayのデータ構造におけるガイドラインは極めて明確かつ厳格です。もしこれが守れていないと、検索結果からリスティングを外されるリスクが出てきます。

 

始めに求められるのは、正確な商品カテゴリを選択すること。一発でこれしかないというカテゴリがわかる商品もありますが、当てはまるカテゴリが複数あるという商品もあるでしょう。

 

SEOにおける最適解は、もっともマッチしているであろうカテゴリを選択することです。それを知るためには、eBay内のカテゴリ選択メソッドを知っておく必要があります。

 

Item specifics（アイテムの詳細）も、データ構造の重要なパートを担っているため正確に埋める必要があります。eBayのガイドラインに沿っていない場合、検索結果から外されるリスクがあります。

 

メタタグ

 

メタタグとは、ウェブページの内容を検索エンジンに索引させるためHTMLに記述されるタグのことです。以下は、eBayの売り手に推奨されているメタタグです。

 

タイトルタグ

 

タイトルタグとは名前の通り、トップページのタイトルの見せ方を決定します。Googleなど通常の検索エンジンに対するSEOはもちろんのこと、eBayのカッシーニに対するSEOへも影響します。カッシーニの主な索引は実はページタイトルから行われているからです。

 

メタディスクリプションタグ

 

メタディスクリプションタグは、ページの内容を簡潔にまとめたタグです。主に、Googleの検索結果に付随する短いテキストで知られています。

 

eBayは以前まで、メタディスクリプションタグに関する検索エンジンのキーワードを売り手に提供していましたが、このタグがGoogleの検索結果で使用されることはなく、基本的にはeBay外への影響はほぼありません。

 

それでも、売り手は【会社概要】の欄を最適化することで、Googleの検索結果でeBayストアの下に表示される説明文を操作することができます。会社概要ページとその下にあるメタディスクリプションタグは決して変更されないためです。

 

キーワード

 

Googleがウェブサイトをクロールする際に探すのはキーワードとキーフレーズです。検索されたクエリに対してウェブサイトがどれだけ関連しているかをはかります。

 

eBayの場合、キーワードのSEOには二つのポイントがあります。

 

キーワードのソーシング

 

どんなキーワードがもっとも使われているかを知るためには、買い手の行動をリサーチすることが大切です。検索バーにどんな言葉を打ち込んで検索しているかを調べましょう。eBayは、よく検索されるキーワードをキーボードデータベースに取り込んでいます。ここを見ることはSEOに欠かせません。

 

ところが、多くの売り手が勘違いしているのは、キーワードのソースは競合他社にあるということ。ここで他社と差を付けるためには、他の売り手が使用しているキーワードよりも、実際に買い手が使用しているキーワードに着目するのがベターです。

 

実際にeBay側も、買い手の動向を調べてキーワードをしることを推奨しています。

 

リスティングにキーワードを使う

 

上記の通り、カッシーニはリスティングのタイトルからキーワードを索引します。eBayではタイトルに80字という制限がありますが、ここで売り手は、字数制限ギリギリまでタイトルにキーワードをつめこんで、残りをアイテムスペシフィックに追加するという方法を取りがちです。

 

ただしここで気を付けたいのは、キーワードのスパムを避けるために、データ構造とキーワードの使用に関する eBayのガイドラインをきちんと守ることです。そしてこのルールの一例に、アイテムスペシフィックで使用するキーワードはタイトルのキーワードと似たものであること、というものがあります。

 

多くの売り手の予想に反して、商品説明に使われたキーワードなど、リスティング自体に表示されるコンテンツは、eBayのSEOに実はあまり影響を与えないということを忘れないようにしましょう。

 

画像のSEO

 

ページに表示される画像にもSEOは必須です。eBayの売り手なら複数の画像をリスティングに載せられることは知っているかもしれませんが、そのSEOはできていますか？

 

eBayのアプリでは、買い手は画像から商品を検索することができます。分かりやすい正面からの商品画像は、カッシーニが同一商品であると判断する手助けになるでしょう。

 

売り手がよくやってしまいがちなミスとして、画像の背景をきれいにクロップして見栄えをよくしようとするということがありますが、カッシーニのマッチングに余計な手間をかけてしまうためこれはおすすめできません。シンプルに白い背景で画像をアップしましょう。

 

画質の低い画像であってもパソコンの進化したビジョンで読み込むことはできますが、画像を最適化することは検索結果のランキングを上げることにつながります。 

 

ポリシーコンプライアンス

 

SEOの基本として、検索エンジンのガイドラインとレギュレーションをチェックすることは大前提です。どんな最適化を行う前にも、コンプライアンスの問題は解決しておくことが大切です。

 

もちろんeBayでも同じことが言えます。コンプライアンスに反したリスティングは、パフォーマンスが下がるどころか削除されてしまう可能性もあります。

 

例えば、商品に直接関連しないキーワードを使用することや、他サイトへのダイレクトリンクを貼ること、第三機関のステートメントやロゴの使用、同一リスティングの重複などはeBayのコンプライアンスに反しています。

 

多くの売り手がこれらのルールを知っているにも関わらず、知らずのうちにセールスのテクニックとしてこれらの反則行為を行ってしまっている場合があります。これらはeBayから削除されてしまうか、されなかったとしてもランキングから大きく落とされてしまうでしょう。