項目選択肢(オプション)のCSV更新に関して、移行前にはコントロールカラムの仕様に苦労された方も多かったことでしょう。しかし、SKU移行後の仕組みについてはどう変わるのでしょうか?
この記事では、楽天市場RMSにおける項目選択肢のCSV編集における新しい仕様と変更点について詳しく解説します。楽天SKUプロジェクトについて、もし前回までのブログを読んでいなければ、まずはこちらをご確認ください。
SKUプロジェクトで“ほしい”が見つからないユーザーの課題を大幅改善
移行後のCSVはどんな仕様?
コントロールカラムが廃止され、項目選択肢用のselect.csvが無くなり、Normal-item.csvとして商品更新用のCSVに統合されました。さらに、新たに商品レベルの行とオプションレベルの行で分けて入力する仕様に変更されました。移行後は、商品の項目選択肢(オプション)をCSVで変更したい場合でも、商品レベル行と商品オプションレベル行の用意が必要です。そして、オプションレベル行は1つのオプションを1行で管理するため、選択肢を増やす際には横に長くなる仕様になりました。
以前の仕様では選択肢を列(縦)で管理していたため、Excelのフィルター機能で選択肢を絞り込むことができましたが、項目選択肢(オプション)の選択肢を横に1行で管理する新しい仕様に変更されたことで、この操作ができなくなりました。こうした点は、仕様変更に際してすこし残念な変更と言えるでしょう。
削除用のCSVが不要になった
SKUプロジェクト移行前には、項目選択肢をCSVで更新する際、古い項目選択肢を削除するCSVデータと新しい項目選択肢のCSVデータの両方が必要でした。しかし、移行後は、項目名を変更せずに選択肢のみを変更する場合、削除用のCSVデータが不要となりました。
例えば、項目名が「カラー」で選択肢が「レッド・ブルー・イエロー」であった場合、新たに「グリーン」を選択肢に追加するか、「レッド」を削除する場合、更新用のCSVをアップロードするだけで変更が可能となりました。
項目名を変えたい場合
SKUプロジェクト移行後も、CSVで項目名を変更する機能は存在しません。具体的にどういうことなのか、例を用いて解説いたします。
例えば、項目名を「カラー」から「色」に変更したい場合:
- 項目名の例:カラー
- 選択肢の例:レッド・ブルー・イエロー
- 項目名の例:色
- 選択肢の例:レッド・ブルー・イエロー
このような変更をCSVで行う場合、変更後のオプション(項目名:色)だけをアップロードした場合、変更前のオプション(項目名:カラー)は項目選択肢に残ったまま、項目名(色)のオプションが追加されてしまいます。そのため、変更前のオプション(項目名:カラー)を削除する必要があります。
削除用のCSVファイル(item-delete.csv)には以下の3つの項目が必要です:
- 商品管理番号(商品URL)
- 選択肢タイプ
- 商品オプション項目名
注意点として、商品管理番号のみの行が存在すると、その商品自体が削除されてしまう可能性があるため、注意が必要です。CSVファイルの名前は「item-delete.csv」で、FTP経由でアップロードすると実行される仕組みです。
他のプラットフォーム、例えばYahooショッピングのように、CSV内に存在しないオプションを削除する仕組みを希望する声もあるかもしれませんが、現状ではこのような仕様になっていることにご注意ください。
オプション変更で商品削除のリスクオプション変更で商品削除のリスク
前述の通り、移行後は商品のオプションを編集する際に、商品レベルと商品オプションレベルの両方でCSVファイルを作成する必要があり、そのため商品管理番号のみが入力された行が発生する可能性があります。
以下は「item-delete.csv」の例です:
商品管理番号(商品URL), 選択肢タイプ, 商品オプション項目名
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